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SSH科学文明論 家庭科実験

 3年SSHクラスが受講する「科学文明論Ⅱ」において、生徒たちがコンビニの食品について調査・探究してきたことについて発表した後に、「官能検査」(人間の感覚を用いて品質を判定する検査)を模した実験を行いました。
 まず生徒たちの前に用意されたのは、6種類の水。中身は、砂糖水、塩水、酢を混ぜた水、にがりを混ぜた水、うま味調味料を溶かした水、それにミネラルウォーターです。どれがどれだかわからない状態で渡されたコップの中身を当てなくてはならないのですが、それぞれが閾値(いきち;人間が感じることのできる最低ライン)前後に調整されているため、みんな真剣な表情で香りや味を確かめていました。コーヒーを用いた実験では、同じ味なのにカップの色(白・茶色・透明)によって苦みや舌あたりが違うように感じられたことから、コンビニが容器にも気を配りながら商品開発を行っているということを体感することができました。

「五味検査で間違えてしまったものを、正解を聞いた後に再び飲んでみると、その味にしか思えなくなりました」
「閾値が低い(味を感じやすい)はずの酸味を当てるのが一番難しく、自分の味覚はあてにならないと感じました」
「すべて同じコーヒーにもかかわらず、透明なカップのコーヒーが“味が薄くおいしくない”と感じました」
(参加した生徒・教員の感想より)